選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞

『大東京トイボックス』うめ


大東京トイボックス (7) (バーズコミックス)

「やっぱり今年も新刊出たら全巻読み返してそのたび元気だか勇気だか焦燥感だか使命感だかよくわからんグツグツ煮えたぎる何かが湧いてきたのだった。震災後、それでも今の仕事、今の場所でやらなあかんことはあるなぁ、なんて。」

「読むとモヤモヤします。そして、なんと行っても熱いの一言です。「魂」という言葉は嘘じゃない。2012年一番熱かったマンガです。7 巻の最後のシーンは、みんな待っていたと思います。」

「この作品に投票するのはもうギリギリなんだよなあ(既刊7巻)と思うと気合が入ってしまいます。こ、今年こそ...。様々な思惑に振り回されるも自身の生き様を貫き通す男達。ゲーム業界と言う舞台があってこそかもしれませんが、ホント今一番続きが気になる作品です。」

「ゲーム業界お仕事マンガだけど、なにげに世相を鋭く反映してたりして、どこか時評的だったりするのが面白いじゃねえかと。」

「7巻の最後の展開にはやられた。めったにマンガで泣かないのに、目から汗が出ました。この作者は描けば描くほど上手くなっていってる。掲載誌の注目度が低すぎるため、陽の目を見ない作品だからこそ推したい。」

「零細ゲーム制作会社を率いる、元カリスマゲームクリエイターが、理想と現実のはざまで苦闘する物語。キャラの人間性や背景まで描き込まれていて、台詞回しも名言の宝庫。物語は前作『東京トイボックス』の続編として描かれているので、できれば前作から読むことをおすすめしたい。」

「ゲーム業界というジャンルで描かれる男と男、男と女、会社と会社、モラルとモラル、エンタメとソーシャルのバランスが見ていてぞくぞくします。ゲーム業界だけではなく、すべての働く人々に読んでほしい、そんなマンガです。」

「大東京トイボックスゲームを作るクリエイターたちを描いたマンガとして知られていますが、実際は魂を込めたモノづくりとはなんなのかを追求しているマンガだと私は思います。最新刊の 7 巻にしてその思想極まれりって感じで以下のようなセリフが登場します。"どの現場にもそこそこプログラムが組める奴はごろごろいる。だがその先にいけるヤツってのは あと一行削ることを決してあきらめないヤツだ。言葉にすると陳腐だがな。魂ってのは案外 そういう小さいところに宿るもんなんだよ"SE の端くれの私の心に刺さる言葉でした。働いている人には多かれ少なかれ心に刺さる言葉じゃないでしょうか?今がまさに読み時の旬のマンガ。モノづくりに携わる人すべてにお勧めのマンガです。」

「ものづくりの現場の熱と葛藤がヒリヒリするくらい伝わってくるマンガ。読むたびに自分自身の仕事の状況や立場によって感情移入するキャラが変わる。何度読み返しても飽きない作品です。」

「ノミネート時にも書きましたが、今一番続きが読みたい作品。今はまったくゲームをやらなくなってしまった分、この作品でゲーム分を補充しています。熱い男達の生き様を見て欲しいです。」

「心を熱く震わせる大人の少年マンガ。零細ゲーム制作会社を率いる、元カリスマゲームクリエイターが、理想と現実のはざまで苦闘していく様を描きながらストーリーは進行していく。前作『東京トイボックス』から引き続き「友情」、「努力」、「勝利」(という少年マンガ的テーマ)は一義的なものではないという、大人に通底するジレンマを表現しながらも、大人である読者の背中を熱く押し、その足を一歩前に踏み出させるエネルギーに満ちている。職業人ならば誰もがドキッとさせられる珠玉の名ゼリフの数々からは作者の思考の深さが伺え、エンターテインメントに昇華された形で盛り込まれた東京都青少年健全育成条例改正問題(非実在青少年問題)ネタなど、随所に織り込まれた情報の送受信感覚の鋭さに圧倒される。マンガを読む人にも読まない人にもおすすめしたい! というわけで、迷いに迷った末に第一位とさせていただきます。」

「モノづくりってのは、トントン拍子で上手くいくようなものじゃないですね。本当に魂削ってます。」

「今年のノミネート作品の中では、完成度随一だと思います。しかも熱い ! のでそれがいい ! 熱いだけじゃないのがお勧めできる理由。楽しいことも辛いことも仕事です。納得の行く仕事、してますか ?」

「ゲーム業界が「たまたま」題材になっただけ、と言っても過言ではない、濃密な人間ドラマ、ゲーム業界のみならずエンタメ業界に身を投じる覚悟、情熱、焦燥、希望、さまざまな感情がページをめくる度に登場し、その熱量は他の漫画を凌駕する!」

「仕事してると理不尽な困難が次から次へと襲い来て、自分を殺してなんとか進めるけど、この作品では、折れるわけにはいかないところで折れない気持ち良さを描いてくれていて、素直に心地いい。こんなふうに生きたい、いやひょっとして生きられるかもと思わせてくれるところが良い。」

「仕事がつらくなったり、わけのわからない焦燥感にかられたとき、前を向く力をくれる一冊。主人公はもちろん、脇を固めるキャラクターたちが、いずれも魅力的で、読む時期や自分のコンディションによって、感情移入する相手が変わるのも面白い。しかも、そこかしこにグッとくるようなセリフが登場する。一冊読み終えるたびに「誰が好きか」という話をしたくてたまらなくなる。いつもはランダムに本棚から引き出しては読むという方法をとっていますが、今回はマンガ大賞のために、久しぶりに頭から通して読みました。心の奥深いところに柔らかい部分をぎゅっとつかまれ揺さぶられたような気分。何回も読んで、あらすじはもう知ってる。でも、何度も何度も繰り返し揺さぶられ、何らか新しい発見に出会えるのが凄い。」

「似た業界の者として、共感できるところ、忘れかけているモノ、いろいろ刺さったので一票。」

「ゲームの制作現場と言う中で、制作現場での葛藤が描かれています。「魂はあっている」「仕様を変更する」この言葉の意味が非常に心に突き刺さるマンガです。「今、一番熱いマンガです。」制作の人々に読んで貰いたい!」

「なんだか仕事がしたくなる、マンガでした。何のために働いているの?って。お金とかじゃなくて違う何かが見え隠れする、社会人ならきっと誰もが人事とは思えなくなるマンガ・・・な気がします!僕は感情移入してしまいました。」

「自分にはこの主人公は子供のころあこがれた光り輝くヒーローに見えます。自分と同じ一介のサラリーマンであるこのマンガの主人公がヒーローたりうるのは、利益や効率を求められがちな現代社会の中でも、理想を捨てずにあきらめず進んでいるからだと思います。妥協や現実という敵と対峙する場面は日々あるのですが、そのそれぞれに真摯に立ち向かって、理想を捨てずに進むことができれば実社会にもヒーローは存在し得るのではないか?そう思わせてくれるマンガです。実際、そのような生き方を貫くのはとても難しいと思うのですが、不可能ではないし、少しづつでも実践することができる。妥協にまみれた心に火をともしてくれるようなマンガでした。しがらみや、現実に負けそうになりながら、日々頑張って働くすべての人にお勧めのマンガです。」

「やっぱり今年も新刊出たら全巻読み返してそのたび元気だか勇気だか焦燥感だか使命感だかよくわからんグツグツ煮えたぎる何かが湧いてきたのだった。震災後、それでも今の仕事、今の場所でやらなあかんことはあるなぁ、なんて。と、一次選考の時に書いたわけですが、まさか本当にノミネートされるとは!4年間推し続けた甲斐がありました!ここで推さずにどうする!今年がラストチャンス。全俺が全力で推します。」

「普通に面白い。登場人物の相関関係もわかりやすく、ファミコン・スーファミ世代にはたまんないんは無いでしょうか。ただ、露出が少ない分、ゲーム業界でも知らない人がいるのが残念。」

「前作の「東京トイボックス」にはまだ、ゲームでも良い物を作れば認められるかもしれない、という期待が漂っていた。魂の存在を声高に主張して、突破していくことで周りも納得し、素人の美女も振り向かせるだけの結果が、ゲームには付いてきていた。それでも、零細ディベロッパーが金に恵まれず、パブリッシャーに振り回され、メガソフトパブリッシャーに粉砕されかかる展開が暗示されていた。「大東京トイボックス」に至って、パブリッシャーですら新しいタイトルを出すのが大変になって、メガソフトパブリッシャーと連携しするしか経営を回せない、厳しい状況が如実になってくる。良いものよりも続編で、あるいはすでにあるフォーマットの上に、キャラだけ変えたものを乗せて突破する。そこにゲームの魂はあるのか? 言うだけ虚しい状況に、それでも立ち向かっていく太陽たちに明日はあるのか? 息苦しさを覚えさせつつ、表現規制の問題まで乗ってさらに混迷を深める展開の、たどり着くべき地平はいったいどこだ? 恐いビジョンしか浮かばないけれど、その先に幸福の地平があると信じて読み続ける。

「同じシステムで、得点数で2位、推薦数でも同率2位となったのは私としては意外なことであった。7人は男性2・女性5となっていたため、女性にはそれほど受けないのではないか?と思っていたからだ。ちなみに推薦数で1位は「鬼灯」で、得点数では5位。売上も好調。ついでに言うと売上で最も良いのは「関くん」なのだが、とく点数では6位だったりする。不思議。」

「ゲーム会社を舞台に、ゲームの開発や制作、販売に関わる人々の情熱を描くマンガ。良いものを創りたい、というまっすぐな気持ちで仕事に向かう登場人物たち。起こりまくる衝突、若さゆえの挫折、...そして成長。チームワーク。まるっきりスポ根です!めちゃめちゃアツいお仕事マンガ、テンション上がること間違いなし!」

「描けば描くほど上手くなっていく作品。特に7巻の展開は感涙もので、確実に一つ上のステージに上がった。とにかく続きが気になる作品。」

「「誰かに薦めたい」という基準に照らし合わせたら、やっぱり外せませんでした。この熱さが、どうしても好きだ!人は他人の熱さに打たれるのです。伝わり、伝わった先で、何かが変わっていく。そこから全てが、始まっていく。そういう生き物なんだと思うし、そういう生き物でありたいと願う。読んで、にっこり笑ってほしいな!」

「ヒリヒリ感がたまりません。ゲーム制作会社のお話ですが、仕事をしている人、していた人、これからする人全てにお勧めします。社会って人間てやっぱりどっか複雑。」

「「魂はあってる」ことを確認して胸を張り、「仕様を一部変更」してでもよいものを追求し、「夢と希望の次は、努力と根性」で、今日も徹夜できるのです。好きなものは裏切れない。がんばる意味を教えてくれる燃えマンガ。」

「この作品は・・・かなり迷いました。一応「マンガ大賞」の選考基準には合致するものの決して新しい作品ではないですし、他に類のない作品でもない。むしろ中で描かれる人間関係や葛藤は他の作品にも見受けられる類のものですし。でも、改めて読み返してみて、やっぱり一気に読ませられる面白さがあったので挙げさせてもらいました。とくに 5 巻、6 巻、7 巻とどんどん面白くなってるような気がするんです。不思議なことに。当作品の面白さを支えているのは多分「大人が暑苦しいことを言っている点」であり、私が面白く感じるのは「魂が合ってる」からかな~。」

「すっと一本柱を通したような、さっと刀を振り下ろしたような......なんというか、そういう真っ直ぐさに貫かれた作品。「真実を描き出すんだ」という著者の強い意志が見えて、読んでいるこちらも燃えてくる。そして、リアルで重い話なのに、ケレン味たっぷりなエンタメ作品になっているのがすごい!」

「限りなくリアルな舞台裏に震撼。サラリーマンでありクリエイターでもある葛藤が細かいディテールの上で熱く燃えたぎるこのゲーム道!愛しりそめし頃に!」

「この作品を読むときは、最低でも一度に5巻まで手に入れて、そこまで一気読みすることをお勧めします。本領発揮が5巻の終わりからとか、もう信じらんなーい! (←にこにこと5巻までを差し出しつつ ) えーと、ゲーム屋さんのお話です。ゲームを作っている人たちの日常のあれやこれや。...だけだと思ったら大間違いですが。物を、作ったことのある人たちなら必ず知っている思い。今も作り続けている人なら、なお、熱く焼けるように、知っているだろう思い。そんなものたちが、今、まさに決戦に向かって収束中です。(2/24現在7巻まで刊行中 ) 戦って、勝って来い。必ず勝って来い。私からのエールはそれだけです。これじゃあただのラブレターですね。まあいいか。いいですか、読むなら絶対5巻まで、読んでくださいね!モノを作ることに関わる人間なら、絶対に分かる。この気持ち。読んで、そして他の人たちにも勧めてください。あなたの『魂』が同じなら!」

「以前、番組のディレクターに、「努力しても聴取率が取れないことはある、でも、努力しなくて数字が取れることは絶対にない」と言われたことがあります。で、努力すること自体が楽しいんだよ、と嘯いてみても、実際には結果がついてこない痩せ我慢には限界があることとか、ラッキーとかアンラッキーはもう腹立たしいほどに理不尽であったりすることとか、ものをつくったことのある大人なら、めちゃくちゃ身にしみているあの感覚が、これでもか、とぎゅっと詰め込まれています。また、最近数巻またいだ伏線が動き始めて、まさにいま、さらにおもしろくなりそうなところ!あー、ハッピーエンドになってほしいなぁ。」