選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞

『主に泣いています』東村アキコ


主に泣いてます(2) (モーニング KC)

「ただ面白い。シチュエーションがあるだけで、ストーリーは全くなし。身近にいるちょっと変わった人より 極端だけど、キ○ガイまでいかず、行動原理が共感はできなくとも理解はできるというギリギリのラインの キャラクターたちが生み出す、本人たちはいたって真面目な「シリアスな笑い」が素晴らしいです。美人モ デルと彼女と不倫してる画家と画家の嫁と、過去に画家に捨てられた女と美人モデルに岡惚れしてる男と、 登場人物たちを抜き出せばどうやっても昼ドラの題材です。愛憎渦巻くドロドロの世界が展開しそうですが、 笑いにしかならない。舞台が上野近辺で、東京スカイツリーをバックとした、昭和臭さ漂う作品世界も不思 議なおかしみを醸し出しているような気がします。」

「美人ネタでこんな面白い漫画が描けるのは東村アキコの才能だ!出てくるキャラが皆濃い~んだけど、面白 い。まだまだ隠された泉伝説の続きをこれからも読み続けたい!」

「個人的には東村先生の最高の作品だと思います!いつも涙が出るほど大笑い。深夜に笑いながらオエッと なったぐらい笑った漫画。個性的なキャラクターと 30 代ドストライクの切れ味のあるギャグの連続!大人 の方に特にぜひ読んでいただきたい!」

「ハイテンションなギャグが飛ばしています! 主人公は美人ゆえに不幸...。個人的に同姓同名なのでなんと か幸せになっていただきたいです。」

「私、美人じゃなくてよかったああああああ!...とまでは思いませんが、美人で気弱って大変なんスね...。仁 さんにはいつもゴルァァァァァァ!って拳振り上げたくなりますよ。あと実は啓介くんを見た瞬間なにこの イケメンと思ったのは内緒です...。サブタイトルには色々な曲のタイトルが使われているのですが、嵐の曲 名が入っているのが楽しくて仕方ありません。最近は『Crazy Moon ~キミ・ハ・ムテキ』を聴くとこの マンガを思い出すようになってしまいました。どうしてくれるんですか東村センセイ!」

「おかしい、という意味で突き抜けてました。声を出して笑ってしまう作品。あまり他作品のネタが増えてし まうとコバンザメみたいな作品になってしまう気はするので、どうしようか悩みましたがやっぱり面白かっ たので投票しました。」

「今までの東村さんのマンガの中で一番好きです。「自らの美しさを隠すために水木マンガのコスプレをする 美女」なんて、天才としか思えない発想だ。」

「永遠の3位!(笑)毎回3位に投票してますよ!『ひまわりっ!』『テンパリスト』『海月姫』と過去3回違 う作品でエントリーされてくるコンスタントな作品の出来栄えは、マンガ大賞の『大賞』でなく『皆勤賞』 を東村さんに差し上げるべきではないかと(笑)記録以上に記憶に残るマンガ家・東村アキコ...恐るべしっ!」

「久しぶりに電車の中で声を出して笑ってしまい、周りに白い目で見られるという屈辱を受けました。超美人 の受難という設定と濃すぎるキャラクター達を愛してやみません。」

「超越的に美女。けれども超絶的に薄幸。そんなキャラクターの存在感にされつつ、重ねられる笑いの表現に 魅せられ、しらず引きずり込まれている自分がいる。シリアスな主題を、ビューティフルな絵柄で、コミカ ルに描いて他に追随する者なき漫画家のひとつの到達点であり、そして、さらなる広がりへと向かう出発点 になるであろう作品だ。」

「美しすぎる主人公(イケメン画家の愛人でもある)は、それがゆえに男を巡るトラブルに見舞われ続ける不 幸な人生を送ってきた。でも、なんか明るい。じめっとしてない。ネタが突然ディープな水木しげるやつげ 義春風なったり、東村ワールド炸裂。タイトルと違い、主に泣けない。」

「瞬発力が冴える一冊。物語としては「美人過ぎるが故に不幸なモデルが、人と接するため奇妙奇天烈コスプ レを標準装備する」とんでもない話。これである。マンガで大事な事はリアリティではない。この空気感は 解説できるものではないので、とにかく本書は黙って読んでほしい。多くの失笑を約束する。」

「これはなにかココロの深いとこにうったえてくるものがありますね。」

「1 巻のラストカット。休みの日にはなにをしているのか?っていう問いへの泉の答えに泣きました。」

「美人過ぎるのも問題か・・・。だったら、どの程度なら丁度いいのだろうか・・・(遠い目) 」

「今回が開催4回目のマンガ大賞において4回目の2次選考進出。しかも作品は毎年違い、そのどれもが面白い。東村アキコはほんとうにスゴい。「海月姫」も少女マンガの定石をはるかに超えてかっ飛びの面白さだ (いったいどこからそんな発想が?)。とはいえ器用貧乏的なところがあってか(失礼だな)、自分が過去3回で2次に推したのはエッセイマンガの「ママはテンパリスト」のみだった。のですが、今回、これは推します。 パンク魂を感じる、というのがその理由。なんというか、オトコ的なるものに対するストレートな憎悪と破 壊の衝動が創作のエネルギーの源になっている、と深読みさせる何かがあるから。 出会ったすべての男性 を瞬時に狂わせるほどの絶世の美女、という設定の本作の主人公、紺野泉。すべての男性キャラは彼女を前に、 ほぼ条件反射的にストーカーまがいの求愛行動(笑い)をとることを強要される。誰あろう、作者から。作 者の企みによってとことん極端な設定に放り込まれることで、男性キャラは人格を完っ璧に破壊される。パ ンクだ。そんな、女の美醜しか見ようとしない男の単純さを完膚なきまでに笑いのめし、容赦ないギャグに 仕立てる作風は、男性読者(つまり私)にとって、ちょっと薄ら寒くもある。作者の観察眼を意識してよー く考えれば。まあ、普通に読むならば爆笑に次ぐ爆笑で済んじゃうのだけれど(水木しげるキャラのコスプ レの破壊力がすごい。小ネタもいちいちすごい)。 東村アキコの視点はどこかフェミニズム的である。あ まりに美しすぎてオトコ絡みのトラブルを招いてしまうせいでまともな職に就けない、だから無職、という 超美女。そんな誇張された境遇は、強烈なギャグという確かな推進力を生んで作品をドライブさせる。でも 忘れないで欲しい、人もうらやむ美貌の主人公は、これっぽっちも幸せじゃない。不幸せなんです、なぜな ら世の中のオトコどもが女の美醜しか見ようとしないから。この子が薄幸なのはオマエらのせいだー!!! という怒り(という言葉が妥当かは分からないけれど)が伝わり、言いようのない落ちつかない気持ちに させる。それが本作の読み応え。深読みしすぎなのでしょうが。 1巻の最後に来てようやくタイトルの意 味を明かす、作者の熟練の技を目の当たりにしながら、こんなことを思っていました。」

「いつのまにか加速する本編となんの関係の無いノリツッコミが好きすぎてもういい加減に倒れそうです。ば たり。ほとんど話が進んでいないのが凄い。このまま 3 歩進んで 2 歩ノリツッコミでいて欲しい!終わら ないサマーデイズ!って超ホメてるのにまるで褒めていないような文脈になってしまうところに、このマン ガの凄さがあるといえるのではないでしょうか?」

「三十路オーバーの僕らをくすぐるようなギャグのオンパレードに、脇腹が軽く筋肉痛になりました。東村ア キコ作品の秀逸なキャラに何度となく腹筋を鍛えられてきたことか・・・漫画業界初の消費者庁が認可した 特定保健用漫画に推薦されませんか!?」

「「画家とその妻と美人のモデル」が織りなすシチュエーションコメディ。こう書くと何だか三谷幸喜作品み たいですね。延々と続くテンションの高さ、人を刺したりする不謹慎なネタの出し具合など、いろんな意味 で非常におかしいです。」

「ストーリーだけではなく、話の細部細部のギャグがワンパターンではない東村先生のワールドが健在。勢い がつきすぎて空回りしてしまいついていけない・・・なんてこともなく、キャラクターのインパクトに頼り 過ぎないギャグは必見です。」