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マンガ大賞

『乙嫁語り』森薫


乙嫁語り 2巻 (ビームコミックス) (BEAM COMIX)

「19 世紀の中央アジア、またマニアックなところに照準を合わせてきたなーと思いつつ、読んでみるととて も読みやすく、その世界に引き込まれる!!前作「エマ」より深化した描写の細かさとキャラクターのイキ イキとした表情、彼らの日々生活している姿・・・このマンガを見ていると、彼らは本当に存在し、自分も この作品の世界で生活しているような錯覚を覚えます。」

「若い二人が幸せをつかんでいく様がとても微笑ましい。そして背景や風景や服装や人物が丁寧に描かれてい るのがいつも驚き、そして尊敬してしまう。画をみるだけでも満足してしまいますが、ストーリーもほれぼ れします。二人の行く手に何か障害があったとしても、もう大丈夫。きっと二人で乗り越えて支えあってい くんだろうなぁ。としみじみ。今後の二人の生活を見守っていきたいですね。」

「20 歳の花嫁アミルと 12 歳の花婿カルククのお話。部族間の結婚と諍(いさか)い、一族に伝えられた伝統、 そして大国同士の争いの兆し。そうした中を健気に生きる人々の姿はなんだか懐かしくもあります。第一話 の最初のコマから、描写の細かさに脱帽。その精緻な書き込みがこれでもかと続く一方、中央ユーラシアの 雰囲気を事細かに伝える物語は、まさに森薫ワールド全開!「エマ」といい本作といい、趣味丸出しだから こそこだわり続ける作者のプロ根性は見習わなくてはなりません。」

「殺伐とした内容のものばかりを選んできたので、少しバランスを取ってしまったかもしれない。森薫の作風 は「メイド」やら「俺の嫁」やら、萌え要素になりがちなモチーフだけ選ぶのにバックグランドが歴史上の 史実や風習のものすごい重厚な資料をもって、現実的に納得いかないほどのシビアな出来事を選んで作品に 取り入れていくので、甘さが少ない。ゆえに作られ与えられたキュンとした要素がないのに、逆に時折見せる、 普通の幸せにキュンとしたりするとやられる。現代でピュアであるということは、危うさと物の知らなさに つながるのだけど、基本は歴史物なので知識のなさや、その時代の風習や慣習や歴史的にあった困難のまえ での無知具合、出来ない具合がほんとにピュアなものを見せてくれているようにも思える。」

「マンガの粋を超えている!繊細な絵柄と雄大なストーリーと世界観はさすがです!とにかく読んでみて下さ い!シルクロードの遊牧民と定住民の豊かな文化や生活は興味深い。そして強くて乙女な嫁と幼い夫が少し ずつ夫婦らしくなっていく姿。これからの展開が非常に楽しみです!」

「19 世紀の遊牧民のお話。遊牧民の生活や価値観がストーリーに上手く絡まって、作中のスミスのように知 識欲を掻き立てられる作品です。またストーリーもそうですが、そこかしこに使われるモチーフやデザイン が素敵です。3 巻からどういう展開になるか楽しみです。」

「キャラクター設定、緻密な書き込みの衣装に建物、素敵です。動物がたくさん登場しますが、野性味あり生
き生きと描かれています。先が読めそうで読めない展開が楽しみ。年の差夫婦の細やかな心の動きにも期待。 」

「私もこんなおよめさんがほしい...!!アミルとカルルク、20 歳と 12 歳の二人がとてもかわいらしくて、 これからもっと素敵な夫婦になっていくのだろうなあと思います。私たちにはない文化や風習と、その中で 生きている人々は、とてもあったかくて、私もそのあったかい世界におじゃましたような、一緒に過ごした ような気持ちになって、ほっこりとしました。」

「独特の雰囲気で好き嫌いは分かれそうですが、私は好きです。絵を描くのが好きでしょうがないんだな、と 思わせる無駄に緻密な細部(木彫りのお守りだとか、刺繍とか)も魅力のひとつ。読み飛ばすのではなく、ゆっ くりじっくりマンガを楽しむ為には最適のタイトルだと思います。」

「題材が、とにかく題材が面白い。昔の話なのに新鮮。背景がちゃんと調べられていて、それが説明的になら ないように、でもしっかり描かれているから情景が描かれている絵以上に広がっていく感じがします。また、 登場人物がとっても魅力的です。何よりこの作品、みんな「生きてるっ!」感じがします。」

「19 世紀の遊牧民のお話。遊牧民の生活や価値観がストーリーに上手く絡まって、作中のスミスのように知 識欲を掻き立てられる作品です。またそこかしこに使われるモチーフやデザインが素敵です。女の子にも是 非読んでいただきたい作品です。3 巻からどういう展開になるか楽しみです。」

「美麗な絵と、激しくはないが、温かい愛情が丁寧に描かれていて、優しい気持ちになれる。 明文堂書店金沢野々市店 BOOK フロアー長 / 木村 俊介
情緒豊かでエキゾチックな少数民族の人々の暮らしに思いを馳せるとともに、愛らしくてチャームポイント たっぷりの登場人物達が織り成すドラマは、男性も女性もトリコになること間違いなし!」

「異国感満点の世界観に癒される。母性愛あふれる年上女性と健気な年下男子の組み合わせはやっぱりいいで す。」

「精魂込めた丁寧な描写。最初だけかと思ったら、それがずっと続き、まるで絵巻物を見ているよう。押し寄 せる時代の変化の波が続刊での気がかり。小さな幸せが大きな歴史に押し流されませんように。」

「全体のバランスと言う点では、今回のノミネート作品の中では一番だと思います。その実力はまだまだ底を 見せません ! しっかりと書きたいテーマの時代背景から生活など、とても良く勉強されているので根底であ る世界感がしっかりしているのもじっくりと読み込める理由の一つだと思います。ストーリーはとあるアジ アの遊牧民族・狩猟民族の男の子に嫁いで来た八歳年上のお嫁さんとの恋愛物です ! それを取り巻く家族や 親族達の思惑に翻弄されたりしながらも、しっかりと愛を育んで行く二人を見ていると微笑ましいやら羨ま しいやらで、暖かい気持ちになれます。こんなお嫁さん欲しいです…」

「世界観が素晴らしい。とても丁寧な作りで、作者の温かさがにじみ出ているような物語。ずっとこの世界に 浸っていたい。」

「今後の展開が気になるストーリーからも目が離せないが、とにかく描き込みが細かくて素晴らしすぎて溜息 がでます。」

「雄大なストーリーと世界観、繊細な絵柄が素晴らしい。これからの展開も楽しみです。 」

「細部にわたる丁寧な仕事で、作品に対する愛を感じます。他にも2巻になって次の展開が見え始めて、先が 楽しみです。読んだ後の気分がすごくいい。忙しい日々の中で一瞬でもこのマンガに浸ることで癒されます。」

「「間」の書き方が好きなんです。そして、あの細かい所まで書き込むところが、前作に続いて、世界を広げ ているのが素晴らしい。」

「絵が、画面が作り出す「異世界」に、ぐいぐいっと引きこまれます。作者が楽しくて描いていることがひし ひし伝わってくるため、読んでいるこちらも楽しいこと楽しいこと。そして嫁心に目覚めたアミルさんの今 後も気になります。ダブルで楽しみな作品です。」

「このマンガに出会えたことが 2010 年最大の収穫と思えた作品。比較的なじみの薄い 19 世紀の中央アジア の生活をきちんと描いてくれています。しかしまぁ、よくこれだけ書き込めるもんです。前作「エマ」のと きもそうでしたが、描く対象への憧憬と愛情が全ページ、全コマからあふれていて、そこがキャラクターた ちを活き活きと動かしている原因なのでしょう。彼らの生活をいつまでも見続けていたい、そう思わせてく れました。」

「画力、素晴らしい!テーマ素晴らしい!まだまだなので、今後に期待大、大、大、大、大」

「これぞ眼福、わが国の宝! うまい!」

「ともかく丁寧に描きこまれた、その圧倒的な表現力。まさに漫画ならではの表現が素晴らしい! 雄大な中 央アジアの草原に生きる個性豊かな女性たちもとても魅力です。森薫先生の妄想が爆発した傑作だと思います。」

「19 世紀後半の中央アジア、シルクロードの遊牧民と定住民を描く。12 歳の少年カルルクに嫁いだ 8 歳年 上のアミルの物語。とにかくこの二人が可愛いらしい。年は離れているもののお互い信頼し合っており、カ ルルクは 12 歳ながら落ち着きがあり賢い。まだ体は小さくても姉さん女房のアミルを体をはって守る姿は 頼もしい。アミルは弓が達者で狩猟が得意。刺繍や料理もそつなくこなす。(刺繍は鳥や鷹、羊や馬等の勇 ましい絵柄を好む)草原を馬で駆け回る時の生き生きした表情と、天然な可愛いらしさのバランスが絶妙。 登場人物が魅力的な上に、遊牧民、定住民の暮らしも細かく描かれている。繊細な刺繍の模様や装飾品、躍 動感ある動物の描写も必見。まるでそこに自分も生きているかのように引き込まれる。3巻ではまた新しい 物語が紡がれるのが楽しみ。」

「去年も、一次選考でかいたのですが、お嫁さんが可愛すぎる!!一巻以降キャラも増えましたが、それぞれ が魅力的で、作品がより面白くなったと思います。刺繍で、家系を表したりと民族の特徴も色々でてきました。 読むと自分も彼らの世界に入っていく空想をしてしまう作品です。」