選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞

『ましろのおと』羅川真里茂


ましろのおと(2) (講談社コミックス月刊マガジン)

「羅川さんの作品は少女マンガ誌の頃からずば抜けた少年マンガ力だよな、と思ってましたが、いよいよその 力を遺憾なく発揮してしまったかと。『音を読ませる』。そんな感じですね。お見事!」

「「津軽三味線」と言う楽器を通して奏でる者の人生も聞く者の人生も変えてしまう魅力(= 魔力!?)に読 む者も引き込まれないはずがないと痛感。マンガでありながら主人公雪の演奏シーンは本当に津軽三味線の 音が聞こえてくるような勢いが感じられます。雪と梅子のセッションシーンは鳥肌モノですぜ!」

「音のしないコミックから溢れ出る音に圧倒される。まさに「ましろのおと」セリフのあるコマより、セリフ のないコマの人物の表情を読むのに余念がない。」

「読後「へば!」と口に出したくなった作品。主人公の奏でる音が聞いてみたくなる作品。自分と向き合い成 長する真摯な姿は自分の生き方に照らし合わせて反省してしまいます。」

「羅川真里茂、初めての男性誌での連載!そしてテーマが津軽三味線。キャラクターはかわいいし、三味線を弾くシーンはかなり迫力があって、非常におもしろいマンガだと思います」

「演奏シーンの絵が素晴らしい。読んだ後、津軽三味線が聴きたくなる。」

「津軽三味線。青森弁。漫画だから音はないのですが、たくさんの音が、確かに聞こえます。胸にドンと響い てきて、泣きそうになります。ユナさんとの話がとても好きです。男女問わず、引き込まれて、ドキドキして、 キュンとする。心が大きく動くのが、自分で分かると思います。ぜひたくさんの人に読んでいただきたいです。 1 巻の発売当初、表紙を見て、どんな話なんだろうと思いましたが結局そのままになっていて、今回このよ うな機会がなければこの漫画を読んでいなかったと思います。読むことができてよかったです。ありがとうございました!」

「聴き手によって育てられる、という設定がいいと思います。素直に読めました。」

「勢いやテンション、題材などにおいて、個人的にはこの作品が 1 位でもいいかなとは思ったのですが、2 巻 しか出ていないので 3 位にしました。5 巻くらいたまったところでバーンと評価されて、ドーンと売れてほしい。」

「津軽三味線を生で聞いたことがありませんが、音楽は生で聴くものだと思っています。ですが、音を出せな いマンガで、ここまで想像力を掻き立てられ、鳥肌が立つというのは、音楽のもう一つの表現方法なのかもしれません。」

「少年マンガの王道を行く熱い展開が繊細なタッチで描かれ、「音の表現」が臨場感に富み、実に秀逸。 明文堂書店金沢野々市店 BOOK フロアー長 / 木村 俊介
津軽三味線をテーマにした作品。三味線が持つ荒々しさ、骨太さ、そして波がはじけるような繊細さがよく 絵に表れていると思いました。音楽を表現するうまさは「のだめ」に匹敵すると思います。またストーリーも、 兄弟の融解などいいエピソードがたくさん。心があったかくなりたい人はぜひ読んで欲しいと思います。」

「マンガ好きでも、津軽三味線好きでも、そうじゃない人でも、沢山の人に勧めたい!と思えた作品です。こ れからの盛り上がりにも期待。」

「ムチャクチャ悩みました!アレを入れるべきかどうか。現状として十分動いている作品です、アレは。やはり私はこの大賞では『推せばもうひと越えするもの』を単純に推したいんです。なので敢えて外して考える ことにしました。羅川さんの作品は『王道』だと思います。昨今、話題に挙がるものは『変化球』が多くなっ ていると思います。そんななか、王道はゼッタイ廃れないという願いを込めて『ましろ』を1位にします。 表現が難しい『音』を見事に描いていると思います。まさに『音を読む』感覚。挫折、出会い、そして復活、躍進! 少年マンガらしい作風は、年代性別を超えた人生讃歌だと。今後、主人公たちはどこに走っていくのか?見 逃せない1作です。」

「真っ白って事は、何もないんじゃなくて、何にでもなれるという事。主人公の心にいろいろな人の想いが旋律として刻まれて、セッションしていく様子に胸が熱くなりました、今年はコレをオススメしたいっ。 」

「才能を描いた物語はいつも、才能なき者たちの心を引きつける。努力を描いた漫画家いつも、努力に欠けた 者たちの心を奮い立たせる。津軽三味線という日本的で情熱的な題材を軸に、才能と努力のせめぎ合いが描 かれるドラマに、魅了されない者はたぶん、この日本にはいないだろう。読めば誰もが手に三味線を奏でて みたくなる。あるいは何か始めてみたくなる。才能がなくとも前を向け。努力に欠けているなら取り戻せ。 その先にきっと、開けた地平があるはずだから。」

「少女マンガで一線を駕した作者が描く初の少年漫画がこちらですが、「津軽三味線」という楽器にスポット を当てた所からまず興味を惹かれます。そして読んで行くとなにより主人公の若さと情熱がひしひしと伝 わって来てそれに付随して音の聞こえないはずのマンガから、三味線の音が頭の中で再現されて行くような 迫力のある作品です。まだ二巻しか出ていないですが、その中だけでも主人公の身辺がグルグルと変って激 動して行く展開速度、次々と登場するとても個性的なキャラクター達は、読んでいる読者を飽きさせません。 三味線ではなくても、自分の好きなことや不完全燃焼なことなどを全力でやりたくなる読後感も心地よいで す。行動力が欲しい時に読むと、きっとプラスになると思います。そんな素敵な作品です。」

「羅川真里茂の少年誌連載、記念すべき第一作。大賞選考にかけるには、もう何巻か進んでからのほうが良い だろうと、今回はこの位置 (3位 ) を選びました。まだ始まったばかりの作品ですが、とにかく三味線の見 せてくれる風景が凄い。音の幻がびんびん耳に響いてくる...。雪 ( せつ ) が、これからどんな景色を見せて くれるか。楽しみにしながら物語の進行を待とうと思います。」

「音楽を題材とした作品で、常に問題になるのが「音」「音楽」の表現だと思うのですが、この作品からは間 違いなく津軽三味線の音が、ビートが、切なさが聞こえてきます。ライバルの登場で、雪の三味線がどう変 わるのか、先がとても楽しみです。」

「早く続きを読みたいというもどかしい気持ちと、ゆっくりと動き始めていく物語をじっくりと味わいたい気 持ちとが半々です。いくつも散りばめられた点がこれから結ばれていくのが楽しみです。」

「「津軽三味線」と言う楽器を通して奏でる音が、奏でる者の人生も聞く者の人生も変えてしまう魅力(= 魔 力!?)に読む者も引き込まれないはずがないと痛感。マンガでありながら主人公雪の演奏シーンは本当に 津軽三味線の音が聞こえてくるような勢いが感じられる。雪が奏でる津軽三味線の音色と梅子が唄いあげる 独唱のセッションシーンに鳥肌です。」

「最初、何の音楽マンガだろうと思い読み始めましたが三味線と言う所に意外性を感じました。このマンガを 読んでいると、少し、津軽三味線にも興味がもてます。若者が家を出て上京というテーマが、この三味線一 つの表現でリアルさが増すような気もしました。兄が未成年というのに一番びっくりしました。」