選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞

『モテキ』久保ミツロウ


モテキ 2 (イブニングKC)

「こんなタイトルの作品は読むまいと思っていたのですが・・・。いつかちゃんカ
ワユス。年代的に共感できるようなネタがちりばめられててそれも効果的です。」

「何でだろう・・・涙が出てきて仕方がないでのです・・・」

「僕のやっているバンド、ミドリの鍵盤担当のH氏は、童貞街道まっしぐらの人で
す。(26歳。インポテンツではありません。)そんな彼に勧めたところ、彼も
気に入り、いざと云う時は、もう大丈夫です!と、云っていました。大丈夫らし
いです。なにが?この漫画、おもろい。」

「初めてのデートで、「今日は楽しかったよ。良かったらまた誘って」なんて、普
通に言えてしまう現代の草食系男子にこそぜひ読んでもらいたい1冊。昭和育
ち、かつ体育会系出身なもので、男が受身でどないするっていうツッコミを入れ
つつ読みました。」

「草食男子が注目され、婚活が流行語になった2009年にあって、このマンガの
身も蓋もなさは出色です。派遣社員、奥手、受け身、くるりの岸田にちょっと似
た風貌のメガネ男子が主人公。いわゆる「やらハタ」ももはや10年前の出来
事、20代最後の夏も何もなく虚しく過ぎ去っていきそう(ちなみに11月生ま
れ)なある日、誰の人生にも一度は起こるという「モテ期」が突如、幕を開け
る。のか(笑)、もしそうならばぜったい乗り損ねたくない! という悲壮な覚
悟はあっても経験不足とヘタレぶりは覆い隠しようもなく、うまくいく寸前のと
ころで女子の不興を買い、免疫がないから自問し絶望し、といったドタバタを、
絶妙な心の声(「この電車で彼女いないの 俺だけじゃね?」とか)を多用して
描く。誇張的なんだけどものすごくリアリティがあるのは、絵の巧さ(女性キャ
ラクターの描き分けがすごい。絵姿と性格付けの完全一致)もさることながら、
少年誌でキャリアを積んだ女性作家(1975年生まれらしいから主人公より少
しだけ上)による男子の萌えツボを押さえた描写、そして同性ゆえの女性心理描
写の確かさゆえでしょう。勉強させていただいて、いいですよね?」

「多いに共感できる。健康男子の誰もが持つであろう、【女の子に対しての妄想三
昧】が主人公にあり、過剰なイメージが心地よい。さらに対象相手(女の子)の
手の内妄想も関わって、いわゆる通常の出来事なのに、内容は心理戦でのバトル
に思えてくる。少女マンガのフォーマットが備わっているので、成人コミックに
これらを導入する事により、新しいジャンルがまたひとつ開拓されるのではないか。」

「思っていることを言えなかったり、すれちがったり、男子も女子も不器用すぎて
おもしろい!ただ、「この状況どこかで...」と、うっかり自分の過去を思い返し
てしまって痛かったりするので、よむ時は注意が必要です。」

「肉食女子としては大いに応援したいマンガです。主人公は思考がどっちかという
と少女マンガの主人公ですね。そこを女子がぶったぎったり翻弄したり、微妙に
翻弄したりの心理戦が見応えあります。もっとナヨナヨした話かと思ったら意外
とガチンコ系でスッキリ読めて面白かった。表情ひとつひとつの描写が、あーい
るいる!こういう人ってかんじで楽しいです。あ、でも、筋金入りのナルシスト
にはオススメできないかも。」

「女の子が可愛い。これに尽きると思う。「3.3.7ビョーシ!」の頃から、可
愛い女の子を描くのがうまい人だなと思っていたので、直球の漫画を描いてくれ
て個人的にも非常に嬉しいです。あらすじを書くとモテキに入り周りの女性に急
にもてだす主人公とハーレム漫画の設定のようだが、趣は全く違います。普通、
男性作家が描くとどれだけ人数がいようと結局主人公しか見ていない女の子ばか
りになるところ、まず女の子たちが主人公を中心として動いていない。これはラ
ブコメ漫画としてすごいです。女の子たちも性格に陰影があり、それでいて可愛
い。性格にひと癖ばかりあるのにみんな魅力的な「うる星やつら」みたいな感じ
です。女性作家が描く女性キャラは、男性には描けない深みがあります。主人公
はどうでもよく、女の子たちが見たくて続きが楽しみです。」

「草食系という言葉がもてはやされていますが、やっぱり男の人が傷つきたくない
から自分からいけないじゃぁ、女の子としては考えちゃいますよ?。でも、"異
性とどうにかなりたい!でも...!流れっていうか運命に身を任せて乗れるなら
乗ってきたいぜ?!"みたいな悶々とした男性のカンジが漫画としてものすごく
面白いです。そしてまわり友達でこの漫画に共感してる男子が意外に多かった
り。。あらら。」