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マンガ大賞

『青春少年マガジン1978〜1983』小林まこと


青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス)

「漫画好きなら必読の一冊。私は読みながら、泣きました。」

「人気作家として突っ走った作者ならではの実録青春ストーリー。序盤の調子の良い展開で笑わせて、後半で一気に泣かす。ずいぶん時間が経った今だからこそ描けた作品なんだろうなと感じる。マガジン50周年にふさわしい一作だった。」

「週刊誌で連載を持った作家がどう生きてきたのか、良く判る作品です。ホント命を削って漫画って描いてるんだなあ、と。しかしマガジン50周年記念で描かれた作品なんですけど、あんまり関係ないのが著者の小林先生らしいです。」

「ちょっと懐かしい小林さんの、自伝的作品。人気週刊連載作家の悩み、心と体が崩壊していく様がリアルで泣ける!働くってつれーなーと思いながらも、友人の大切さやいのちのはかなさなどいろんなことを教えてくれた作品。」

「はじめはユーモラスに思える作者自画像(リアルな方)のしかめっ面、これが読後あらためて見直すと、涙をこらえた顔に見えてくる。それにしても「作品のクオリティを尊重し」というフレーズには笑った。」

「「週刊少年マガジン」創刊50周年記念企画として集中連載された、小林まことの自伝的作品。自らの「少年マガジン」デビューからヒット作『1・2の三四郎』連載時の思い出話、同時期にデビューした友人漫画家たちとの交友などが小林まこと独特の軽妙でユーモアのあるタッチで描かれている。当時の「少年マガジン」の裏側が分かるマンガ史料的な価値もさることながら、週刊連載の過酷さや今はもういない友人作家達とのエピソードなど、マンガ好きであれば昔からのマガジン読者でなくても大変興味深く心のに残る話ばかり。もちろん当時の作者の連載やマガジンのことを知っていればより楽しめるが、この作品をきっかけに作中で描かれている作品や人物に興味を持った人も多くいるのではないだろうか。そういった意味ではマガジン創刊50周年を振り返る企画としても大成功だったと思われる。」

「文字通り漫画を描く事に命をかけた男たちの物語。残酷なのは、80年代当時マガジンの看板だった作品でも、現在すでに知る人の少ない状態な事。命を賭したのは同じでも、連載当時どれほど人気があっても、すべての作品が「あしたのジョー」「巨人の星」のように残るわけではないのだ。」

「マンガ家がこんなに過酷なのか!と思いました。本の帯にかいてある「ボロボロ泣きながら描きました」との言葉には嘘が無かった。同じ時期に小林まことと共にマンガを描いていた仲の良かった友が、2人とも亡くなってしまっている。人の心を動かすと言う事は、それだけ命がけだと言う事なのであろう。大和田夏希が中盤で風呂に入るのが怖いというくだりがあったが、その位置に居続ける重みがひしひしと伝わってきた。小野新二の体が徐々に悪くなって行くが、その過程がとてもたまらなかった。これがフィクションであれば良いマンガだなと思う所だが、実際の話だから、こっちもなんとも言えない気持ちになりました。若い人達には是非読んで欲しい一冊!1・2の三四郎が好きな私は、また東三四郎が戦ってくれるのを未だに期待しています。」