選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞

『黒博物館スプリンガルト』藤田和日郎


「19世紀ロンドンを騒がせた怪人「バネ足ジャック」の伝説に基づく怪奇冒険譚。
ニヒルな魅力のダークヒーローの活躍が圧倒的な筆致で描かれる。
活劇場面の描写の旨さは特筆。恐怖と笑いと興奮と感動が一冊の漫画に
バランスよく盛り込まれた秀作。是非映画化希望。ハリウッドで実写化か、
もしくはマッドハウスあたりにアニメ化してもらいたい。」


「藤田和日郎先生の世界が満喫できる一作。先生の画力、才能に「圧倒」された
印象が強いです。青年誌(モーニング)連載だったこともあり、いままでの
少年誌連載時以上に制約なく描いてらっしゃる気がしました。「凄い」の一言。」


「少年漫画で第一線で活躍されていた作家さんが、どう青年誌で描くのか
注目していたのですが、やはりというか素晴らしい出来に感激しました。
活躍の場を青年誌に持って行った場合でも十二分過ぎるほどの作品が
期待できそうである。ポテンシャルの高さを見せつけられました!」


「少年漫画の王道中の王道。疑わしい人物がそのまま犯人で、最後の
どんでん返しのようなものはないですが、そんな思いも吹き飛ぶ紙面の
迫力があります。個性的で魅力的な登場人物、スプリンガルドの人間の
動きを超えたアクションシーン、そして男の友情と純情。
一緒に収録されている異聞がまた独立した短編としても、本編の
長いエピローグとしても素晴らしい出来です。」