選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2019一次選考作品

『僕はまだ野球を知らない』西餅

  • 僕はまだ野球を知らない(3) (モーニング KC)

  • 「それぞれの選手達が瞬間的な駆け引きの中で試合をしていたのかをこの作品を読んで初めて知りました。体育会系の人間はポジティブなのだと思っていた以前の自分にケツバットって感じです。」
    「相変わらず絵が独特なんですが、つい笑っちゃうんです。周りで知らない人が多いので、勢いつけて、敢えての選択!!私野球のことちょっとしかしらないけど、面白いよ!」
    「現在の野球界を揺るがす一大潮流、セイバーメトリクス。打率やホームラン数のような、旧来計測されてきた数字とは全く別のデータを元に、新しい野球戦略を考える手法です。これをベースに新しい野球マンガを作ったら...! というだけでも最高に面白い発想なのですが、それを、フィールド内の出来事だけでなく、それを大マジで実行に移そうとしている人たちの行動を描いたら...!まずは、工業高校を舞台に、グラウンドに金属探知機を埋めるところからマンガが始まってしまうのです。野球部を辞めようとするチームメイトにかける言葉は、「やめるな!」じゃなくて、「いらないだろうから、道具をくれ」。旧来の当然の物事やお約束の感情の流れは、一切そこにありません。でも、物語の根本は、弱小チームが新理論で結束し強くなってゆく、痛快そのもののストーリー。「一寸先はコンデンサ」という書き文字がまったくメインストーリーに関係なく背景に差し挟まれていたり、「まろやかな狂気」とはでんぱ組.incを卒業した夢眠ねむちゃんのエッセイ集のタイトルですが、まろやかな、ユーモラスな狂気が、意識的にも無意識的にも宿っています。笑いを搾り取られると思わなかった方向からこれだけ搾り取られる快感、最高です。」

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