選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2018一次選考作品

『ロッタレイン』松本剛

  • ロッタレイン 3 (ビッグコミックススペシャル)

  • 「どの人物もストーリーのために動いてないというか、メイン以外のキャラクターの気持ちもとても理解できて、とてもやりきれない思いにさせられる。ここまで"どうしようもない"に説得力がある話、なかなかないと思う。」

    「ある事件がきっかけで一緒に暮らすことになった30歳の兄と13歳の義妹の心が重なっていくという映像化もされそうなドラマチックなストーリーなのですが、逆に漫画だからこその力強い絵での表現に心を揺さぶられます。見開きの風景やヒロインの初穂の瞳や唇の表情が特に印象的で何度も心臓が跳ねる思いでした。特に1巻の表紙の初穂の表情を見ただけで、この美しい女の子と一緒に暮らしたりしたらそれはもう絶対好きになっちゃうし、ゆるやかに破滅していくしかないかなとも思います...。連載開始から最終回まで単行本化されず完結後に3巻連続で発売されたのでぜひ一気読みで濃密な体験をしていただきたい作品です。」

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