選考作品へのおすすめコメント
マンガ大賞2018一次選考作品

『百姓貴族』荒川 弘

  • 百姓貴族(5) (ウィングス・コミックス・デラックス)

  • 「『水がなければ牛乳を飲めばいいじゃない』漫画を生業とする前の職業が、生家の家業農家に従事していた時の話やらご家族や周りを含むお話やら、毎回びっくりするような話が多し。(でも、本当はもっと凄いらしいけど、書けないことばかりらしいです)酪農や農業での苦労話や、国との戦い?も含めて我々消費者には考えさせられるエピソードも多いです。ギャグだけではなく、読み応え多し!」

    「作者は『銀の匙』でマンガ大賞2012を受賞した荒川弘だが、個人的な本命はこちらの作品。爆笑あり、ホロリあり。最新刊の5巻では2016年の晩夏に十勝を襲った連続台風についても描かれている。被害の程度に比して道外ではさほど認識されていないが、この台風は"日本の食料庫"である十勝に甚大な被害を与えた。作柄には今後10年影響が出るとも言われ、著者の実家も被害を受けたと聞く。だが本作はコミックエッセイの本分である、クスリと笑える読後感をおろそかにしない。作風を堅持してこそ、伝わるものがある。それはエンターテインメントの力。十勝の皆様にとって、今年が少しでもよい一年になるよう願いを込めつつ。」

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