選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞2016一次選考作品

『黒博物館 ゴースト アンド レディ』藤田和日郎


黒博物館 ゴースト アンド レディ 下 (モーニング KC)

「グレイマンという幽霊と白衣の天使ナイチンゲールの物語。なんだか、うしおととらを思い出してしまう。しだいにナイチンゲールに圧倒されていくグレイがかわいらしい。藤田和日郎のマンガって、男の子の持つ小ずるさとか、弱さとか、憧れとか、そういうのが目一杯あふれているんだよなあ。それがたまらない。」

「何かに立ち向かう者と、その者のために戦う男を描かせたら当代一の漫画家による、"ランプの淑女"の物語。変わっていくフローの上目遣いが、たまらなくいい。」

「ナイチンゲールの伝記を藤田和日郎が描くというと、戦闘のシーンはと思いますが、非常にナイチンゲールの戦いがうまく描かれた作品だと思います。ナイチンゲールに憑いてしまった生霊と行動をともにし、お互いに成長する姿も読んでいて楽しいです。藤田和日郎が描く女性は非常にかっこいい。」

「熱い思いとド派手アクション、著者の二大特長が遺憾なく発揮された。」

「フローレンス・ナイチンゲール。「白衣の天使」として有名な彼女だが、病人を救うという強い思いを持つ少女として、様々な圧力に屈せず苦難を耐え忍び、一歩ずつ目的を達してゆく姿は痛快だ。幽霊という狂言回しと説明係を用意したり、人の精神を目に見える怪物として具現化し、相手を説き伏せる=怪物を倒すというモンスターバトルにして迫力ある画面にしたりと、漫画として見せ場のあるエンターテイメントにした手腕は見事。起承転結喜怒哀楽全てを含んだ史実を元にした上質な娯楽作品です。」