選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞2015ノミネート作品

『宝石の国』市川春子


宝石の国(3) (アフタヌーンKC)

選考員コメント・1次選考

「美しくもグロテスクな世界観と、哲学的で謎めいた物語。なのに、少し懐かしい感じがするのは何故でしょう。誰も思いつかないような、突き抜けたオリジナリティに圧倒されます。」

「とにかく毎回の「宝石」たちの戦闘シーンが圧巻です。「宝石」、かれらを狙う「月人」の起源に迫る謎や、さまざまな出来事を通じて成長を続けていく主人公フォスフォフィライトの姿など、今後のストーリー展開から目が離せない作品です。」

「実はこの作家さん、ずーっと気にはなっていたものの手に取ったのはこれが初めて。いやー衝撃的でした。だって絵が動いてみえる(ような気がする)んですもの。
それぞれのコマはたしかに「絵」なんですが、なぜだか読んでいると作品の世界にどっぷりハマッて、色の洪水でおぼれそうな錯覚があります。とにかく新鮮!」

「この作品にも作者のテーマは健在だ。そもそも有機物にとって、あるいは無機物にとって、ひいては宇宙の森羅万象にとって食事って何?という問いかけを感じます(わたしが勝手に)。」

「言葉にならないくらいよいです」

選考員コメント・2次選考

「とにかく綺麗で見ているだけでうっとりしてしまいます!単行本表紙はまさに宝石...!
ビジュアルから入りましたが、個性的な宝石たちが動き回る様は面白いの一言に尽きます。
脆くて弱い、主人公のフォスフォフィライトが強くなろうと奮闘する姿はついつい感情移入してしまいました。」

「マンガだからこそ、SF設定だからこそ伝えることが出来る、気持ちや感情が、愛らしくあふれ出てくる、自分にとっては最高の宝石のようなマンガ。」

「デビュー以来の市川春子の想像力の輝きがストレート詰め込まれたファンタジー。」

「圧倒的に美しいですねえ。」

「美しすぎます!
独特の世界観とテンポで描き出された、戦う宝石たちと彼らを襲う月人たちの戦い。
硬質な残酷さが、悲しいと同時に美しとすら思ってしまう。
白黒なのに色がついて見えるほど。
市川春子先生の「理系」っぽさ、ある意味オタク的な部分が一本筋が通っていてゆらぎない!
だからこそ説得力のあるこの「宝石の国」の世界に読者ものめりこめるのだと思います。」

「美しくもグロテスクな世界観と、哲学的で謎めいた物語。初めて読んだにもかかわらず、少し懐かしい感じがするのは何故でしょう。誰も思いつかないような、突き抜けたオリジナリティに圧倒されます。不思議と、同じシーンを繰り返し何度も何度も読んでしまいます。」

「設定が秀逸。まだまだ明かされていない部分も多く、登場人物の説明も不十分だが、それでも主要人物はしっかり性格を描けているし、陸・海・月の対立軸から人間を描く感じも新鮮である。」

「幻想的ながら、一本筋の通ったSF設定とオリエンタリズムを混ぜ合わせた奇作であり、開始からグイグイと話に引き込んでいく、グループの中で異質であるという主人公を軸に、それぞれのキャラが抱える葛藤や欲求を浮き彫りにしていく丁寧な筋立てに感服しました。あと、僧職的には月人のデザインにハートをわしづかみされ巻きました!」

「市川春子さんの作品はどう逆立ちしても市川春子さんにしか描けない、唯一無二の宝物のような世界だということをあらためて感じさせてくれる作品。どんどん変化していくフォスから目が離せません。それと表紙が美しすぎて、全巻並べて飾っておきたいくらいです。」

「時期としては、もう少し話が展開してから...という気もしますが。クオリティの高さは間違いなし!「理解」しようと思わず、身をゆだねて浴びるように読むと、吉!」