選考作品へおすすめコメント

マンガ大賞2014一次選考作品

『失踪日記2 アル中病棟』吾妻ひでお


失踪日記2 アル中病棟

「漫画家、吾妻ひでおが過度の飲酒でアルコール依存症になり、あげくに放り込まれた「アル中病棟」での日々の綴った『失踪日記』の姉妹編。アルコール依存症患者として入院し、退院して、そしてこの漫画を書くことができた、というのがたいへんすばらしい。ゆきてかえしり物語。本人含め、アルコール依存症で入院している患者のみなみなさまが、それぞれ奇矯で憎みきれない、望んでもなれないろくでなしとして描かれており(ひでえw)やたらキャラが立っているので読んでいてひじょうに楽しい。アルコール依存症あるいは、依存症に関する啓蒙書としても秀逸なのではないかしら。アルコール依存症の夫に悩まされた西原理恵子との対談『実録! あるこーる白書』と一緒に読むと破壊力倍増。」

「前作『失踪日記』をしのぐ出来ばえ。こうした病気語り系エッセイマンガは本当は難しいと思うのだが、作者の自意識と、観察する対象との距離の取り方が絶妙。可愛い絵と内容のミスマッチにくらくらする。吾妻的純文学マンガの到達点。」

「独り街を歩く時のよるべなさ、「地に足がついてない」感じの怖さが、たまらない。」